月下独酌

書き手:吉田勇蔵  diary「日居月諸」もご高読賜りたく→http://y-tamarisk.hatenadiary.com/  twitter@y_tamarisk

2015-01-01から1年間の記事一覧

平和安全法制をめぐる大衆世論の危うさ(1)

長くなったので2分割する ***** 目 次 *****(1)【法案反対の“空気”】【“空気”増幅装置としてのマスコミ】【“空気”に便乗する女性誌】(2)【冷戦終結後の日本の安全保障政策の概観】【三つの選択肢】【日米同盟のアポリア】【憲法上の問題に…

平和安全法制をめぐる大衆世論の危うさ(2)

長くなったので2分割する ***** 目 次 *****(1)【安保関連法案反対の“空気”】【“空気”増幅装置としてのマスコミ】【“空気”に便乗する女性誌】(2)【冷戦終結後の日本の安全保障政策の概観】【三つの選択肢】【日米同盟のアポリア】【憲法上…

大衆からの自立

*** 目 次 *** 【大衆の登場】 【政治家と大衆】 【吉本隆明と「大衆の原像」】 【正面の敵】 ************************************* 【大衆の登場】 今手元にある画集を開いて、ウラジミール・マコフスキーの…

谷崎潤一郎・入門の記

もうずいぶん昔のことになってしまったが、20代の半ばに谷崎潤一郎の『細雪』を読んだ。 私は高校生から大学1年生ぐらいまでの間は、人並程度には小説の類も読んでいたのだが、大学2年生からの4年間は文学作品に触れることがほとんどなかった。再び読むよ…

江藤淳雑感(1)

小谷野敦氏の近著『江藤淳と大江健三郎 戦後日本の政治と文学』(筑摩書房)は刺激的な書である。 若い頃江藤淳を耽読した私にとって、その読書体験を顧みる良い機会となった。 というわけで、思いつくままに以下の文章をしたためた。長くなったので4分割す…

江藤淳雑感(2)

*** 目 次 *** (1) 【とっちゃん坊や】 【昂然とした姿】 【適者生存】 (2) 【「喪失」の時代と「正義」の時代】 【公への責任感】 【ナショナリズムとしてのデモクラシーと国家意識なき日本の戦後民主主義】 (3) 【閉された言語空間】 【親…

江藤淳雑感(3)

*** 目 次 *** (1) 【とっちゃん坊や】 【昂然とした姿】 【適者生存】 (2) 【「喪失」の時代と「正義」の時代】 【公への責任感】 【ナショナリズムとしてのデモクラシーと国家意識なき日本の戦後民主主義】 (3) 【閉された言語空間】 【親…

江藤淳雑感(4)

*** 目 次 *** (1) 【とっちゃん坊や】 【昂然とした姿】 【適者生存】 (2) 【「喪失」の時代と「正義」の時代】 【公への責任感】 【ナショナリズムとしてのデモクラシーと国家意識なき日本の戦後民主主義】 (3) 【閉された言語空間】 【親…